「キッチンをリノベーションしたいけれど、費用はいくらかかるの?」と気になっていませんか。キッチンのリノベーション費用は20万〜300万円が目安で、本体の交換が中心なら50万〜150万円が相場です。
ただし、壁付けから対面式への変更やキッチンの移動を伴うと費用は大きく上がります。特にマンションは配管や管理規約の制約があり、注意が必要です。筆者は2025年に注文住宅を建てた際、設備の見積もりが会社ごとに大きく違うことを実感しました。キッチンのリノベーションでも相見積もりが成功のカギになります。
この記事では、キッチンのリノベーション費用をタイプ別・グレード別に解説し、マンション・戸建ての注意点や補助金、費用を抑えるコツまでわかりやすく紹介します。
キッチンのリノベーション費用の相場【一覧表】
まずはキッチンリノベーションの費用全体像をつかみましょう。費用は「どこまで手を入れるか」で大きく変わります。

タイプ別の費用相場一覧
リノベーションの内容別の費用相場は、おおむね次のとおりです。あくまで目安で、住宅の状態やグレードによって変動します。
| リノベーション内容 | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 本体のみ交換(同じ位置) | 50〜150万円 |
| 壁付けから対面・アイランドへ変更 | 80〜250万円 |
| キッチンの移動(同室内・別壁面) | 工事20〜70万円+本体代 |
| 間取り変更を伴う大規模リノベ | 150〜400万円 |
| 全体の目安 | 20〜300万円 |
もっとも多いのは、既存の位置でキッチン本体を入れ替えるケースです。レイアウト変更や移動を伴うほど、内装・配管・電気工事が増えて費用が上がります。
グレード別のキッチン本体価格の違い
費用を左右する大きな要素が、キッチン本体のグレードです。グレード別の本体価格の目安は次のとおりです。
| グレード | 本体価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| シンプル(普及帯) | 50〜80万円 | 標準的な設備で機能十分 |
| ミドル | 80〜130万円 | 食洗機・天板など選択肢が充実 |
| ハイグレード | 130〜300万円 | 高級天板・最新機能・デザイン重視 |

【内容別】キッチンリノベーションの費用
ここからは、キッチンリノベーションでよく行う工事を内容別に解説します。優先順位を決める参考にしてください。
キッチン本体の交換(50〜150万円)
同じ位置でシステムキッチンを入れ替える、もっとも一般的なリノベーションです。本体価格に加え、撤去・設置費がかかります。配管や電気の位置を変えなければ工事もシンプルで、費用を抑えやすいのが特徴です。
壁付けから対面・アイランドへの変更
壁付けキッチンを対面式やアイランド型に変える人気のリノベーションです。レイアウト変更に伴い、配管の延長・移設や床・壁の内装工事、電気・換気ダクトの工事が必要になり、費用は80〜250万円程度に上がります。開放的な空間になる満足度の高い工事です。
キッチンの移動
別の壁面や部屋へキッチンを移動する場合、工事費の目安は20〜70万円ですが、移動距離が長いほど配管・排水の工事が大がかりになります。特に排水は適切な勾配が必要なため、移動できる範囲には制約があります。
内装・配管・電気工事
キッチンリノベーションでは、本体以外に床・壁の張り替え、給排水管の更新、コンセント増設やIH用の電気工事などが発生します。古い住宅ほど配管の老朽化で追加工事が必要になりやすい点に注意しましょう。水回り全体の費用は水回りリフォームの費用相場の記事もあわせてご覧ください。

キッチンのレイアウト・種類とリノベーションの選び方
キッチンリノベーションでは、どのレイアウトにするかで使い勝手も費用も変わります。代表的なタイプの特徴を知っておきましょう。
I型・L型(壁付け)
壁に向かって設置するスタンダードなレイアウトです。配管や換気がシンプルで、同じ位置での本体交換ならコストを最も抑えられます。スペース効率がよく、限られた面積でも設置しやすいのが利点です。
対面式(ペニンシュラ)
キッチンの一端を壁につけ、リビング側を向くレイアウトです。家族と会話しながら調理でき、人気の高いタイプです。壁付けからの変更には配管移設や内装工事が伴うため、費用は上がります。
アイランドキッチン
壁から独立した島型のレイアウトで、開放感とデザイン性が魅力です。複数人で作業しやすい一方、広いスペースと大がかりな配管・換気工事が必要で、費用は高めになります。間取り変更とあわせて検討するケースが多いです。
セパレート(II型)
シンクとコンロを2列に分けたレイアウトで、作業動線が短く効率的です。収納や調理スペースを広く取れる反面、振り向き動作が増えるため、調理スタイルに合うかを確認して選びましょう。
マンションでキッチンをリノベーションする際の注意点
マンションのキッチンリノベーションには、戸建てにはない制約があります。計画前に必ず確認しておきましょう。
配管・床スラブの制約で移動できないことがある
マンションは排水管に適切な勾配が必要で、床下の構造によってはキッチンを移動できないことがあります。特に配管が構造体(スラブ)を貫通する「スラブ下配管」のタイプは、移動がほぼできないと考えましょう。移動を希望する場合は、事前に管理会社や施工会社に確認が必須です。
IH化は電力容量・管理組合の確認が必要
ガスコンロからIHクッキングヒーターへ変更する場合、住戸の電力容量が足りないと設置できないことがあります。マンションは住戸ごとに電力供給量の上限が決まっているため、管理組合への確認や容量変更の可否を事前にチェックしましょう。
管理規約と工事可能範囲を確認する
マンションには管理規約があり、工事できる範囲や時間、申請手続きが定められています。専有部分でも、床材の遮音等級などに制約があるケースもあります。トラブルを避けるため、リノベーション前に必ず規約を確認しましょう。中古マンション全体のリノベは中古マンションのリノベーションの記事が参考になります。

戸建てのキッチンリノベーションのポイント
戸建てはマンションより自由度が高く、思い切ったリノベーションがしやすいのが特徴です。
間取り変更と合わせやすい
戸建ては壁の撤去やLDKの一体化など、間取り変更とあわせたキッチンリノベーションがしやすい構造です。生活動線を見直す好機になりますが、構造上の制約(抜けない柱・壁)は事前に確認しましょう。
配管・換気の自由度が高い
戸建ては床下や壁内のスペースに余裕があり、配管や換気ダクトのルートを確保しやすいため、キッチンの移動やレイアウト変更の自由度が高くなります。その分、工事範囲が広がると費用も上がるため、優先順位を決めて計画しましょう。
キッチンリノベーションで使える補助金
キッチン単体では補助金の対象になりにくいものの、ほかの工事と組み合わせると活用できる制度があります。制度は年度・自治体で変わるため、申請前に最新情報を必ず確認してください。
省エネ・子育て支援系の補助金
断熱改修や高効率設備、節水型水栓などとあわせると、国の省エネ・子育て支援系のリフォーム補助制度の対象になる場合があります。窓の断熱改修などと同時に行うと補助額が大きくなりやすいです。
介護保険(バリアフリー)の住宅改修
高齢者向けに、手すりの設置や段差解消などバリアフリーを目的とした改修は、介護保険の住宅改修費(上限20万円)の対象になることがあります。車いす対応のキッチンへの変更などが該当する場合もあるため、ケアマネジャーに相談しましょう。
キッチンリノベーションで費用を抑えるコツ
キッチンリノベーションの費用は、工夫次第で抑えられます。実践しやすい3つのコツを紹介します。

グレードとオプションの優先順位を決める
費用が膨らむ最大の要因は本体グレードとオプションです。「毎日使う機能」と「あれば嬉しい機能」を分け、優先順位をつけて選びましょう。食洗機など後付けできる設備は、入居後に検討するのも一つの手です。
既存の位置を活かす
キッチンの位置を変えずに本体だけ交換すれば、配管や電気工事を最小限に抑えられます。レイアウトに不満がなければ、同じ位置でのリノベーションが最もコストパフォーマンスに優れます。
相見積もりで比較する
同じキッチンでも、会社によって見積もりは数十万円単位で変わります。筆者が住宅設備の見積もりを取ったときも、各社で価格や提案に大きな差がありました。必ず複数社から見積もりを取り、金額と提案内容の両方を比較しましょう。

キッチンリノベーションの進め方と工期
キッチンリノベーションは、手順を押さえて進めることで失敗を防げます。大まかな流れと工期の目安は次のとおりです。
- 要望と予算を整理する(位置・グレード・優先順位)
- 複数社に相談し、ショールームで実物を確認する
- 相見積もり・プランを比較して会社を決める
- 契約・着工(本体交換なら数日、移動・間取り変更は数週間)
工期は本体交換のみなら2〜5日程度、レイアウト変更や移動を伴う場合は1〜数週間が目安です。マンションは申請手続きの期間も見込んでおきましょう。
キッチンのリノベーションに関するよくある質問
まとめ:キッチンのリノベーションは総額と相見積もりで判断しよう
キッチンのリノベーション費用は20万〜300万円が目安で、本体交換なら50万〜150万円が中心です。対面化や移動、間取り変更を伴うほど費用は上がります。マンションは配管・電力・管理規約の制約があるため、事前確認が欠かせません。
後悔しないために大切なのは、優先順位を決めて総額で判断すること、そして複数社で相見積もりを取ることです。まずは無料の一括見積もりで、複数のリフォーム会社からプランと概算を取り寄せてみてください。



