「ヤマダホームズの建売って実際どうなの?」と気になっていませんか。ヤマダホームズは注文住宅だけでなく建売(分譲)住宅も全国展開しています。独自ブランドの名称はFeelwell(フィーウェル)です。
筆者は住友林業・大和ハウス・パナソニックホームズ・ミサワホームの4社に実際に相談して注文住宅を建てた経験があります。複数社を比較する大変さを肌で実感してきたからこそ、完成物件を見てすぐ判断できる建売の魅力もよくわかります。
この記事では、ヤマダホームズの建売住宅の特徴と価格帯の目安を解説します。注文住宅との違い、メリット・デメリット、探し方まで幅広く紹介します。
ヤマダホームズの建売住宅とは
ヤマダホームズは、家電量販店大手ヤマダホールディングスグループの住宅事業を担う総合ハウスメーカーです。注文住宅だけでなく、完成した状態で購入できる建売(分譲)住宅も全国で手がけています。
会社概要と実績

ヤマダホームズはもともと「エス・バイ・エル」として知られた老舗の住宅メーカーです。2011年にヤマダ電機(現・ヤマダホールディングス)と資本・業務提携しました。2018年には完全子会社となる形で複数企業が合併し、現在の社名になりました。
創業75年、全国で約17万棟の建築実績を持つ会社です。この長年の住宅建築ノウハウが、建売住宅の品質にも活かされています。
全国展開エリアと物件の探し方
ヤマダホームズの建売住宅は、公式ポータルサイト「ヤマダホームズの分譲戸建・分譲土地」で検索できます。全国38都道府県(2026年9月時点)のエリアから探せます。ただし愛知・広島・福岡・群馬など地域によって掲載件数には差があります。
沿線・駅から探す、地図から探す、学区から探すなど検索方法も複数用意されています。希望条件を絞り込みながら、完成済み物件や即入居可能な物件を探せる点が建売ならではの利点です。
ヤマダホームズの建売ブランド「Feelwell」の特徴
ヤマダホームズの建売住宅の中には「Feelwell(フィーウェル)」という特定シリーズがあります。癒し・健康・美容・テクノロジーをコンセプトにした商品で、すべての分譲物件がFeelwellというわけではありません。
Feelwellが実現する6つの価値
公式サイトでは、Feelwellの強みとして次の6つの価値が紹介されています。
| カテゴリ | コンセプト | 導入製品・仕様例 |
|---|---|---|
| 性能 | 長期優良住宅としての安心と信頼 | 耐震等級/断熱等級/省エネ基準エリア |
| 経済性 | 将来にわたるコストメリット | 太陽光発電/長期保証/設備保証10年 |
| 健康志向 | 空気も温熱も整った”爽空間” | 爽空間/ファイテンルーム/自然光設計 |
| デザイン | 美しさと使いやすさが両立 | モダンデザイン/プラスα空間/MIRABLE |
| 快適性 | 日々の快適さが整う空間 | 断熱性/音環境/ミラバス |
| 先進性 | テクノロジーで進化する暮らし | IoT対応/蓄電池(TESLA POWERWALL) |
耐震性・断熱性といった基本性能に加えて、健康・美容という切り口も打ち出しています。これは大手ハウスメーカーの建売では採用例の少ない特徴です。ただしこれらの仕様は物件ごとに異なるため、気になる物件では標準搭載の範囲を必ず確認してください。
標準搭載設備(MIRABATH OSSI・Mirable BEYOND)
Feelwellには、マイクロバブルバスユニットが標準搭載されます。製品名は「MIRABATH OSSI(ミラバスオッシー)」で、株式会社サイエンスが開発しました。直径0.003mm以下の微細な気泡が毛穴や皮膚のすみずみまで届き、やさしく全身を洗浄する仕組みです。
シャワーヘッドには「Mirable BEYOND(ミラブルビヨンド)」のヤマダ限定モデルが採用されています。2種類の水流モードで毛穴汚れの洗浄と保湿効果を両立し、節水効果も見込める製品です。
YAMADAスマートハウス(太陽光・蓄電池・HEMS)
一部の建売住宅には「YAMADAスマートハウス」の仕組みも導入されています。日中は太陽光パネルで発電した電力を家庭で優先的に使い、余った電力はEV(電気自動車)のバッテリーに充電する設計です。
夜間はEVに蓄えた電力を家庭へ放電し、電力の自給自足を目指します。標準搭載のスマートIoTシステム(HEMS)が発電量や電力使用量を可視化する点も特徴です。ただし公式サイトでも「すべての建売住宅に搭載されているわけではない」と明記されています。対象物件かどうかは個別に確認してください。
ヤマダホームズの建売の価格帯の目安
建売住宅の価格は立地・土地面積・建物の仕様によって大きく変わります。ヤマダホームズも含めて個別の物件ごとに確認するのが基本です。まずは市場全体の相場感を押さえておきましょう。
建売住宅の全国相場(フラット35調査)

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2025年度版(2026年7月公表)を見てみましょう。建売住宅の全国平均所要資金は4,214.8万円です。これはヤマダホームズに限らず、建売住宅全体の市場平均値である点にご注意ください。
| 区分 | 所要資金の目安 | 敷地面積の目安 |
|---|---|---|
| 全国 | 4,214.8万円 | 131.5㎡(約40坪) |
| 首都圏 | 4,835.4万円 | 115.1㎡(約35坪) |
| 近畿圏 | 4,065.1万円 | 117.8㎡(約36坪) |
| 東海圏 | 3,661.8万円 | 155.7㎡(約47坪) |
| その他地域 | 3,395.1万円 | 177.7㎡(約54坪) |
首都圏は地価が高い分、敷地面積が狭くても価格は高くなる傾向です。近畿圏・東海圏も同様の傾向がうかがえます。その他地域は逆に、価格を抑えつつ広い敷地を確保しやすい傾向です。
注文住宅の坪単価との比較
ヤマダホームズの注文住宅は、坪単価55〜90万円が目安です。同じヤマダホームズでも、建売と注文住宅では価格の考え方がまったく異なります。
注文住宅は土地取得費と建築費を別々に検討しますが、建売は土地と建物がセットの総額で提示されます。商品別の坪単価や総額シミュレーションは、以下の記事で詳しく解説しています。

建売と注文住宅、どちらを選ぶべきか
ヤマダホームズには建売と注文住宅の両方の選択肢があります。どちらが向いているかは、重視するポイントによって変わります。
| 項目 | 建売 | 注文住宅 |
|---|---|---|
| 価格の分かりやすさ | 総額が明確 | 見積もり次第で変動 |
| 間取りの自由度 | 低い | 高い |
| 完成イメージの確認 | 実物を見て判断できる | 図面・模型が中心 |
| 入居までの期間 | 短い | 長い |
建売が向いている人
間取りへのこだわりよりも、価格の明確さや入居までのスピードを優先したい人に建売は向いています。実物を見てから購入を決められる安心感も大きな魅力です。
注文住宅が向いている人
間取りやデザインに強いこだわりがあり、多少時間がかかっても理想の家を実現したい人には注文住宅が向いています。土地から探す場合は選択の自由度がさらに広がります。
建売と注文住宅の違いをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

ヤマダホームズの建売のメリット
ヤマダホームズの建売住宅には、建売専門メーカーとは異なるグループならではの強みがあります。
グループならではの安心感と実績
創業75年、約17万棟の実績を持つハウスメーカーが手がける建売という安心感は大きなメリットです。家電量販店大手のヤマダホールディングスグループという経営基盤の安定感もあります。
設備・保証が手厚い
Feelwellシリーズでは、経済性の高い仕様が公式サイトで案内されています。具体的には太陽光発電・長期保証・設備保証10年などです。マイクロバブルバスなど、大手ハウスメーカーの建売では採用例の少ない設備も特徴です。
完成物件を見てから判断できる
建売の最大の利点は、実際の建物を見学してから購入を決められることです。日当たりや周辺環境、部屋の広さの実感を、契約前に自分の目で確かめられます。
筆者は住友林業で注文住宅を建てる際、複数社合わせて数十回の打ち合わせを重ねました。建売なら完成物件を見てそのまま契約に進めるため、意思決定のスピードは注文住宅とは比べ物にならないほど速いはずです。
ヤマダホームズの建売のデメリット・注意点
メリットが多い一方で、購入前に知っておきたい注意点もあります。
間取りやデザインの自由度は低い
建売住宅は完成済み、または設計がほぼ確定した状態で販売されます。壁の位置や設備のグレードを自由に変更することは基本的にできません。
物件のあるエリアが限定される
建売は分譲地や既存の土地に建てられるため、希望のエリアに必ず物件があるとは限りません。注文住宅であれば土地探しから自由に進められますが、建売はまず在庫の中から選ぶ形になります。
標準仕様は物件ごとに異なる
先述のFeelwellの設備やYAMADAスマートハウスは、すべての建売物件に搭載されているわけではありません。気に入った物件があれば、標準仕様の範囲を必ず個別に確認してください。
ヤマダホームズの評判・口コミ
建売の検討にあたって、ヤマダホームズ全体の評判も気になるところです。既存の評判記事を要約すると、次のような傾向が見られます。
良い評判の傾向
設計の自由度とコストパフォーマンスの高さを評価する声が多い傾向です。家電・家具までまとめて相談できる利便性も支持されています。
気になる評判の傾向
一方で、担当者や店舗による対応品質のばらつきを指摘する声もあります。契約前には複数の担当者・物件を比較し、自分たちに合うかどうかを見極めることが大切です。
ここで紹介した評判はあくまで個人の感想であり、感じ方には個人差がある点にご留意ください。
詳しい口コミの内容は、以下の記事で個別に解説しています。

ヤマダホームズの建売を探す・購入する流れ
ヤマダホームズの建売住宅を検討する場合、一般的には次のような流れで進みます。
公式ポータルサイトで希望エリアを選び、間取り・価格帯・駐車場台数などの条件で物件を絞り込みます。
気になる物件が見つかったら、資料請求や現地見学を申し込みます。実際に建物を見て、日当たりや周辺環境を確認しましょう。
購入の意思が固まったら、住宅ローンの事前審査を申し込みます。予算の上限を早めに把握しておくと、その後の資金計画がスムーズです。
重要事項説明を受けたうえで売買契約を結びます。住宅ローンの本審査を経て、鍵の引き渡しを受けて入居となります。
他の建売住宅メーカーとの比較
建売住宅を検討するなら、ヤマダホームズ以外の選択肢も比較しておくと判断材料が増えます。
建売専門パワービルダーとの違い
飯田グループなどの建売専門パワービルダーは、年間の供給棟数が非常に多く、価格の手頃さに強みがあります。一方でヤマダホームズは、住宅建築75年の実績とグループの保証体制を武器にしている点が違いです。
ヤマダホームズを選ぶ決め手
価格の安さだけでなく、保証の手厚さや設備の充実度を重視する人にはヤマダホームズが選択肢に入ります。複数のメーカーを比較したうえで、自分たちの優先順位に合う一社を選んでください。

よくある質問
まとめ:ヤマダホームズの建売
ヤマダホームズの建売住宅は、創業75年・約17万棟の実績を持つハウスメーカーが手がける分譲住宅です。「Feelwell」ブランドは、マイクロバブルバスなど大手ハウスメーカーの建売では採用例の少ない設備が特徴です。太陽光発電や長期保証といった経済性も打ち出されています。
ただし建売は間取りの自由度が低く、標準仕様も物件ごとに異なります。注文住宅と迷っている場合は、両方の見積もりや物件情報を取り寄せてください。比較したうえで、自分たちに合う一社・一邸を選びましょう。




