「庭に愛犬専用のドッグランを作りたいけど、費用はどれくらいかかるんだろう」と気になっていませんか。庭にドッグランを作る費用は、広さやフェンス・地面材の選び方によって50万〜200万円程度が目安です。
筆者自身もポメラニアンを飼っており、外構工事を業者に依頼した経験があります。愛犬のためのスペースだからこそ、費用の内訳や業者選びで後悔したくないという思いは強くありました。
この記事では、犬種・頭数別に必要な広さの目安から、人工芝や天然芝など地面材別の費用比較、フェンス選び、坪数別の施工費用シミュレーション、作った後の維持費やにおい対策までわかりやすく解説します。
庭にドッグランを作る費用相場は50万〜200万円が目安
庭にドッグランを作る費用は、業者に依頼するかDIYで作るかによって大きく変わります。まずは全体の相場感からつかんでおきましょう。
業者依頼の場合の費用相場
外構・エクステリア専門業者にドッグラン工事を依頼する場合、費用相場は50万〜200万円程度です。10〜20㎡程度の小規模でメッシュフェンス・簡易舗装なら50万円前後が目安になります。
中型犬対応の基本工事なら50万〜100万円、大型犬対応で水道設備や日除けまで設備を充実させる場合は100万円以上かかるケースも珍しくありません。実際の施工例では、基礎工事約8万円・フェンス設置約37万円・人工芝敷設約70万円で合計115万円というものもあります。
新築時に外構と一緒に作る場合の予算目安
新築のタイミングで外構工事と合わせてドッグランを作る場合、外構工事一式の費用相場150万〜200万円に、ドッグラン分の予算を上乗せする必要があります。合計で300万円前後を見込んでおくと安心です。
ハウスメーカー経由で外構を依頼すると割高になりやすいため、外構専門業者にも相見積もりを取ることをおすすめします。この点は後述する筆者の実体験でも詳しく触れます。
DIYの場合の費用相場
DIYでドッグランを自作する場合、材料費のみなら数万円〜20万円程度に抑えられるケースもあります。ホームセンターの簡易フェンスと人工芝ロールを使えば、10㎡程度なら10万円以内も可能です。
ただし整地や排水処理を誤ると、雨の日にぬかるんだり水はけが悪くなったりする失敗も起こりやすい点には注意が必要です。詳しくはDIYの注意点の章で解説します。
外構工事の費用相場全体については、以下の記事でも部位別に詳しく解説しています。

「うちの庭の場合、実際いくらかかるのか知りたい」という方は、複数の外構業者に無料で見積もりを依頼できるサービスを使うと、相場感と具体的なプランが同時にわかります。

犬種・頭数別|庭のドッグランに必要な広さの目安
庭のドッグランに必要な広さは、犬のサイズと頭数によって変わります。狭すぎると運動不足になり、広すぎると費用が無駄にかさむため、目安を押さえておきましょう。
| 犬のサイズ | 頭数 | 必要な広さの目安 |
|---|---|---|
| 小型犬 | 1頭 | 約10〜20㎡(約3〜6坪) |
| 小型犬 | 2頭以上 | 約20〜30㎡(約6〜9坪) |
| 中型犬 | 1頭 | 約20〜40㎡(約6〜12坪) |
| 中型犬 | 2頭以上 | 約40〜60㎡(約12〜18坪) |
| 大型犬 | 1頭 | 約50㎡以上(約15坪以上) |
| 大型犬 | 2頭以上 | 約80〜100㎡以上(約24〜30坪以上) |
小型犬(チワワ・ポメラニアンなど)に必要な広さ
小型犬なら10〜20㎡(約3〜6坪)程度あれば十分に運動できます。我が家のポメラニアンのような小型犬は、広さそのものよりも走れる直線距離を確保してあげる方が満足度が高い印象です。
中型犬・大型犬に必要な広さ
柴犬などの中型犬は20〜40㎡、シェパードなどの大型犬は50㎡以上が目安です。運動量の多い犬種ほど、助走をつけて走れる直線の長さを意識して設計しましょう。
複数頭飼育の場合の考え方
2頭以上を同時に遊ばせる場合は、頭数分の面積を単純に加算するのではなく、頭数×1.3〜1.5倍程度の余裕を持たせると犬同士がぶつかりにくくなります。
相性によっては同時に遊ばせず時間をずらす運用も検討すると、庭のスペースを最小限に抑えられます。
【地面材別】庭のドッグランの費用とメンテナンス性を比較
庭のドッグランで最も選び方に迷うのが地面材です。費用だけでなく、犬の足腰への負担やお手入れの手間まで含めて比較しましょう。
| 地面材 | 費用目安(1㎡あたり) | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 人工芝 | 12,000〜14,000円 | 汚れにくく手入れが楽、一年中きれいな見た目 | 初期費用が高め、経年劣化がある |
| 天然芝 | 6,000〜9,000円 | 費用が安くクッション性が高い | 芝刈り・水やりなど手入れが必須 |
| 土間コンクリート | 15,000〜25,000円 | 耐久性が高く掃除がしやすい | 夏場の照り返しで高温になりやすい |
| ウッドチップ | 3,000〜4,000円 | 消臭効果があり見た目も自然 | 1〜2年ごとに補充が必要 |
| バークチップ | 3,000〜4,000円 | 安全性が高く高級感がある | 人工芝よりやや劣化が早い |
| 土(整地のみ) | 4,000〜5,000円 | 費用が最も安く、掘る習性のある犬に向く | 雨でぬかるみ、砂埃も舞いやすい |
人工芝|メンテナンス性重視ならおすすめ

人工芝は1㎡あたり12,000〜14,000円程度とやや高めですが、雑草や泥汚れの心配がなく、一年を通してきれいな状態を保てます。汚れても水で洗い流すだけなので、共働き家庭にも向いています。
継ぎ目からのめくれを防ぐため、施工時はしっかり整地したうえで裏張り接着することが重要です。排水性・防臭加工がされたペット用製品を選ぶと、さらに快適に使えます。
天然芝|費用を抑えたい方向け
天然芝は1㎡あたり6,000〜9,000円と人工芝より安く、クッション性が高いため足腰への負担も軽減できます。ただし芝刈りや水やり、雑草対策など定期的な手入れが欠かせません。
愛犬が走り回ることで芝が剥げやすい点もデメリットです。手入れの手間をかけられる方に向いた素材といえます。
土間コンクリート・ウッドチップなどその他の選択肢
土間コンクリートは1㎡あたり15,000〜25,000円程度で、耐久性と掃除のしやすさが魅力です。ただし夏場は照り返しで地面が高温になりやすく、肉球の負担に注意が必要です。
ウッドチップやバークチップは1㎡あたり3,000〜4,000円と安価で消臭効果も期待できますが、1〜2年ごとの補充が必要になります。掘る習性のある犬には土のまま整地する選択肢もあります。
駐車スペースなどにコンクリートを検討している方は、以下の記事も参考にしてください。

庭のドッグランに欠かせないフェンス・脱走防止対策の費用
ドッグランで最も重要なのが脱走防止です。フェンスの種類と高さ、扉の作りまで含めて費用を確認しておきましょう。
フェンスの種類別費用

| フェンスの種類 | 費用目安(1mあたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| メッシュフェンス | 5,000〜6,000円 | 視界が開けて開放的、コストを抑えやすい |
| アルミ形材フェンス | 10,000〜30,000円 | 耐久性が高くすっきりしたデザイン |
| 樹脂製フェンス | 15,000〜40,000円 | 自然な木目調の見た目 |
| 鋳物フェンス | 30,000〜60,000円 | デザイン性が高いが費用も高め |
犬種別に必要なフェンスの高さ
フェンスの高さは犬種によって使い分けます。小型犬は600〜1,200mm、柴犬などの中型犬は1,200〜1,500mm、シェパードなど大型犬やジャンプ力の高い犬種は1,800mm以上が目安です。
目隠しも兼ねたフェンスにしたい場合は、以下の記事で素材別・長さ別の費用相場を詳しく解説しています。

脱走防止の二重扉などの対策費用
脱走防止には玄関前に一つ扉を挟む二重扉の仕組みが効果的で、費用は数万円〜10万円程度が目安です。フェンス下に隙間があると小型犬でも掘って脱走することがあるため、地際までしっかり固定しましょう。
ラッチ(留め具)は犬が鼻や前足で開けられない構造のものを選ぶと、より安心です。
【坪数別】庭にドッグランを作る施工費用シミュレーション
ここまでの相場をもとに、坪数別の総額費用をシミュレーションしました。地面材とフェンスを含めた金額の目安として参考にしてください。
| 面積目安 | 坪数目安 | 想定する犬種・頭数 | 総額費用目安(地面材・フェンス込み) |
|---|---|---|---|
| 約10㎡ | 約3坪 | 小型犬1頭 | 18万〜32万円 |
| 約20㎡ | 約6坪 | 小型犬2頭・中型犬1頭 | 36万〜64万円 |
| 約30㎡ | 約9坪 | 中型犬2頭 | 54万〜96万円 |
| 約50㎡ | 約15坪 | 大型犬1頭 | 90万〜160万円 |
| 約80㎡ | 約24坪 | 大型犬2頭以上 | 144万〜256万円 |
費用が上下する主な要因
同じ面積でも、地面材を人工芝にするか天然芝にするか、フェンスをアルミ形材にするか鋳物にするかで費用は大きく変わります。整地の状態や排水設備の有無によっても差が出ます。
予算の上限を決めたうえで、地面材とフェンスのどちらを優先するか整理しておくと、業者との打ち合わせがスムーズになります。
新築外構と同時施工する場合の注意点
新築のタイミングで外構と同時にドッグランを発注すると、足場や搬入経路を共有できるため、別々に依頼するより費用を抑えやすい傾向があります。
ただし外構全体の予算が先に決まってしまい、ドッグラン分が後回しにされて簡素な仕様になるケースもあるため、最初の段階で希望を明確に伝えることが大切です。
「今の見積もりが妥当な金額か知りたい」という方は、複数社に無料でプランをもらって比較するのがおすすめです。
業者施工とDIYの費用差・メリットデメリット
庭のドッグランは業者施工とDIYのどちらでも作れますが、費用と仕上がりのバランスは大きく異なります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
業者に依頼するメリットと費用
業者に依頼すると、整地・排水・フェンスの固定まで一貫して施工してもらえるため、耐久性や仕上がりの精度が高くなります。費用は50万〜200万円程度とDIYより高くなりますが、施工保証が付くケースも多く安心感があります。
水道設備や排水管の新設など、専門知識が必要な工事は業者施工が基本です。
DIYで自作するメリットと限界
DIYの最大のメリットは費用を数万円〜20万円程度に抑えられる点です。市販のフェンスパネルと人工芝マットを組み合わせれば、休日だけでも作業できます。
一方で、広い面積の整地や本格的な排水対策、コンクリート基礎を伴う工事は難易度が高く、DIYの範囲を超えることが多いです。小規模なスペースの部分的な自作にとどめるのが現実的です。
DIYでよくある失敗例
DIYでよくある失敗は、整地不足による地面のデコボコや、排水勾配を取らなかったことによる水たまりです。人工芝の継ぎ目が浮いてめくれ、犬がつまずくケースもあります。
フェンスの支柱が浅いと、大型犬が体当たりした際に倒れるリスクもあるため、強度が必要な部分だけ業者に依頼するハイブリッド型もおすすめです。
業者選びの基準や見分け方については、以下の記事も参考にしてください。

庭のドッグランにあると便利な設備と費用目安
地面材とフェンス以外にも、あると快適さが大きく変わる設備があります。予算に余裕があれば検討してみましょう。
| 設備 | 費用目安 | 用途 |
|---|---|---|
| 立水栓 | 3万〜10万円 | 足洗い・水分補給・掃除用の水回り |
| 日除け(シェード・屋根) | 5万〜30万円 | 夏場の熱中症対策・紫外線対策 |
| トイレスペース | 1万〜5万円 | 排泄場所を区切って掃除を簡単にする |
| 収納スペース | 数万円〜 | おもちゃ・掃除用具の収納 |
すべてを最初から揃える必要はありません。まずはフェンスと地面材で骨格を作り、使いながら必要な設備を追加していく進め方でも十分です。
庭のドッグランを作った後にかかる維持費とにおい対策
ドッグランは作って終わりではなく、作った後の維持費やお手入れも考えておく必要があります。地面材ごとの手入れ頻度、水道代、においへの配慮まで確認しておきましょう。
地面材別の維持費・お手入れ頻度の目安
庭のドッグランは地面材によって、その後必要になる手入れの頻度や交換のタイミングが大きく異なります。初期費用だけでなく、長く使い続けるための維持費も踏まえて選びましょう。
| 地面材 | お手入れ頻度の目安 | 主な手入れ内容 |
|---|---|---|
| 人工芝 | 8〜10年ごとに張り替え | 定期的な水洗い・目直し |
| 天然芝 | 通年で手入れが必要 | 芝刈り・水やり・雑草取り |
| ウッドチップ/バークチップ | 1〜2年ごとに補充 | 消臭・虫の発生に注意 |
| 土間コンクリート | 基本的に頻繁な手入れは不要 | 汚れが気になったら高圧洗浄 |
水道代・お手入れの手間
ドッグランでは足洗いや地面の洗浄で水を使う機会が増えるため、水道代がやや上がる家庭もあります。増加額は使用頻度や広さ、選んだ地面材によって差が大きく、一律の目安を示すのは難しいのが実情です。
庭に立水栓を設置しておくと、愛犬の足洗いやドッグラン全体の清掃がしやすくなります。設置費用の目安は前述の設備一覧を参考にしてください。
臭い対策にかかる費用と方法
ドッグランのにおいが気になる場合は、排水性・防臭加工がされたペット用の人工芝を選ぶことや、トイレスペースを別に区切ることが効果的です。トイレスペースの設置費用の目安は、前述の設備一覧(1万〜5万円)を参考にしてください。
市販の消臭スプレーやペット対応の消臭剤を定期的に使うことでも、においの軽減が期待できます。近隣との距離が近い住宅街では、フェンスの位置とあわせてにおい対策も設計段階で検討しておくと安心です。
庭にドッグランを作る際に失敗しやすい注意点

ドッグランは作った後に気づく失敗が多いスペースでもあります。着工前に以下のポイントを確認しておきましょう。
- 鳴き声や足音が近隣の迷惑にならないか(フェンスの位置・時間帯)
- アサガオ・チューリップ・ユリなど犬に有害な植物が近くにないか
- 雨水がたまらないよう排水・水はけ対策ができているか
- フェンス下や扉の隙間など、脱走経路になりそうな箇所がないか
- すべての犬が同じように走り回るとは限らない前提で設計しているか
- トイレスペースの臭いや排水が隣家側に流れ出ない配置になっているか
特に近隣への配慮と排水対策は、施工後に手直しがしにくい部分です。設計段階で業者としっかりすり合わせておきましょう。
外構業者選びで後悔しないためのポイント【筆者の実体験】
ドッグラン工事は外構工事の一種であり、業者選びの重要性は他の外構工事と変わりません。筆者自身、住友林業で新築した際の外構工事で業者選びに苦労した経験があります。
業者選びで実際に起きたトラブル
外構は住友林業を含めて幅広く検討し、専門業者3社にも見積もりを取りました。一番安かった業者は住友林業経由の半額以下で、提案力もありイメージ図をすぐ出してくれたため契約を決めました。
ホームページには有名人の施工事例が並び、口コミも当時は悪くなかったのですが、建物引き渡し後になっても着工の連絡が来ませんでした。問い合わせると「梅雨の影響」という説明でしたが、実際にはその時期ほとんど雨は降っておらず、誠実さに疑問を感じました。
着工しないまま庭が泥だらけになり、車のタイヤが道路に泥の跡を200m以上つけてしまい、近隣に迷惑をかけたこともありました。最終的には内容証明を送付し、消費者センターにも相談したことで着工が確定し、無事に工事は完了しました。
後日、その業者の口コミサイトには「前金を払った途端に連絡が取れない」「工事が始まらない」といった声が急増しており、被害者のSNSアカウントまで立ち上がっていました。自分の工事完了は、その騒動が広がる本当に直前のタイミングだったとわかり、運が良かったのだと痛感しました。
依頼前に確認すべきポイント
この経験から学んだのは、価格の安さだけで業者を選ぶリスクと、口コミは契約時点の情報が全てではないということです。契約書の着工日は「建物完成後速やかに開始」のような曖昧な表現ではなく、「完成から〇日以内に着工」と具体的に明記してもらうべきでした。
ドッグランのような小規模工事でも、依頼先が経営状態や実績を継続的に確認できる業者かどうかは事前にわかりにくいものです。だからこそ、審査を通過した業者だけが登録される一括見積もりサービスを使うと、リスクを減らしやすくなります。
複数社を比較できるサービスについては、以下の記事でおすすめをまとめています。

家づくりは一生に関わる買い物であり、庭やドッグランの外構選びも同じくらい慎重に進める価値があります。
庭のドッグラン工事の費用を安く抑えるコツ
費用を抑えたいなら、地面材のグレードを落とすよりも、まず見積もりの取り方を工夫するのが効果的です。
- 複数社に相見積もりを取り、内訳を比較したうえで交渉する
- 新築時は外構工事とドッグランをまとめて発注し、足場・搬入コストを共有する
- 整地やフェンス組み立てなど難易度の低い作業はDIYにして人件費を抑える
- お住まいの自治体に外構工事関連の補助金・助成金がないか確認する
特に相見積もりは、同じ内容の工事でも数十万円単位の差が出ることがあるため、必ず複数社を比較してから契約先を決めましょう。
庭のドッグランに関するよくある質問(FAQ)
まとめ:庭にドッグランを作るなら費用相場と地面材選びを押さえよう
庭にドッグランを作る費用は50万〜200万円程度が目安で、犬種・頭数に応じた広さと、人工芝・天然芝・土間コンクリートなど地面材の選び方によって金額と使い心地が大きく変わります。フェンスの高さや脱走防止対策も、犬の安全を守るうえで欠かせないポイントです。
筆者自身の外構業者選びの失敗も踏まえると、価格の安さだけで契約先を決めるのはリスクがあります。複数社のプランと費用を比較したうえで、信頼できる業者を見極めることが、後悔しない庭づくりへの近道です。




