「平屋の坪単価って実際いくらなの?」と気になっていませんか。平屋の坪単価は50〜135万円が目安で、ローコストメーカーから大手まで会社によって大きな幅があります。
意外に思われますが、平屋は同じ延床面積の2階建てより坪単価が高くなりやすい住宅です。筆者は住友林業・大和ハウス・パナソニックホームズ・ミサワホームの4社を実際に比較し、坪単価と見積もりの違いを肌で感じてきました。
この記事では、主要ハウスメーカー15社の平屋坪単価を一覧で比較し、平屋が割高になる理由、20〜35坪の総額シミュレーション、坪単価を抑えるコツまでわかりやすく解説します。
【一覧表】主要ハウスメーカー15社の平屋坪単価を比較
まずは主要ハウスメーカー15社の平屋坪単価を、目安の高い順に一覧でまとめました。坪単価は商品ラインや標準仕様、オプションによって変わるため、あくまで目安としてご覧ください。
| 順位 | ハウスメーカー | 平屋坪単価の目安 | 構造 | 平屋の主な商品・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 積水ハウス | 100〜135万円 | 鉄骨・木造 | 平屋の季(とき)。業界最大手・邸別自由設計 |
| 2 | ヘーベルハウス | 95〜130万円 | 鉄骨 | そらのま+のある平屋。ALC外壁・耐震性トップクラス |
| 3 | 住友林業 | 90〜130万円 | 木造(BF構法) | GRAND LIFE。木質感と大開口・自由設計の高さ |
| 4 | 三井ホーム | 90〜125万円 | 木造(2×6) | WESTWOOD One-Story。デザイン力・全館空調 |
| 5 | 大和ハウス | 85〜120万円 | 鉄骨・木造 | xevoGranWood 平屋暮らし。都市型にも強い |
| 6 | スウェーデンハウス | 85〜120万円 | 木造 | 平屋専用ライン「ビヨルク」。高断熱・木製サッシ |
| 7 | パナソニックホームズ | 85〜115万円 | 鉄骨 | キラテック外壁・全館空調エアロハス |
| 8 | セキスイハイム | 80〜110万円 | 鉄骨・木造 | 工場生産で品質が安定・短工期 |
| 9 | ミサワホーム | 75〜120万円 | 木造 | 蔵収納で平屋の収納不足を補える |
| 10 | 一条工務店 | 70〜100万円 | 木造 | HUGme(ハグミー)ほか。断熱・全館床暖房が標準 |
| 11 | アイ工務店 | 65〜95万円 | 木造 | 自由設計と価格のバランスが良い |
| 12 | クレバリーホーム | 55〜85万円 | 木造 | グランシェア。外壁タイル標準でメンテ費を抑制 |
| 13 | アキュラホーム | 55〜80万円 | 木造 | 超空間の平屋。大空間LDKと自由設計を両立 |
| 14 | タマホーム | 50〜70万円 | 木造 | GALLERIART/シフクの家。ローコストの代表格 |
| 15 | アイダ設計 | 50〜65万円 | 木造 | オープンテラスのある平屋プラス。正直価格の企画型 |
※坪単価は延床30坪前後の平屋を想定した編集部の目安(2026年時点)です。順位は坪単価目安の高い順で、各社の優劣を示すものではありません。
同じ30坪の平屋でも、アイダ設計なら本体約1,500万〜1,950万円、積水ハウスなら約3,000万〜4,050万円と、最大で2,000万円以上の差が生まれます。平屋こそ、複数社を比較して適正価格を見極めることが重要です。
各社の平屋坪単価をさらに詳しく知りたい方は、以下の個別記事で商品ラインや間取りの特徴まで解説しています。
平屋の坪単価の相場は?平均と2階建てとの違い
そもそも平屋の坪単価はどのくらいが相場なのでしょうか。価格帯別の目安と、2階建てとの違いを押さえておきましょう。

平屋の坪単価の相場は50〜135万円が目安
平屋の坪単価の相場は、価格帯によっておおよそ次のように分かれます。ローコストメーカーなら坪50万円台から、大手ハウスメーカーなら坪130万円台に達することもあります。
| 価格帯 | 平屋坪単価の目安 | 代表的なメーカー |
|---|---|---|
| ローコスト | 50〜70万円 | タマホーム・アイダ設計など |
| ミドル | 70〜90万円 | 一条工務店・アイ工務店など |
| ハイグレード | 90〜135万円 | 積水ハウス・住友林業など |
住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅全体の坪単価は2025年度で全国平均約119万円です。前年度(2024年度)の約109万円から上昇しました。これは2階建てを含めた数値ですが、建築資材や人件費の高騰を背景に年々上がっています。平屋はこの平均よりもさらに割高になりやすい点を理解しておきましょう。注文住宅全体の相場は「注文住宅の相場はいくら?」の記事で詳しく解説しています。
平屋は同じ坪数でも2階建てより坪単価が高い
結論から言うと、平屋は同じ延床面積の2階建てよりも坪単価が1〜2割ほど高くなる傾向があります。「ワンフロアだから安いのでは」というイメージとは逆なので注意が必要です。
同じ30坪の家で、平屋と2階建てを比較すると次のような違いがあります。基礎と屋根の面積が大きく変わることが、坪単価の差につながります。
| 項目 | 平屋(30坪) | 2階建て(30坪) |
|---|---|---|
| 坪単価の目安 | 85万円前後 | 75万円前後 |
| 基礎面積 | 約30坪 | 約15坪 |
| 屋根面積 | 約30坪 | 約15坪 |
| 本体価格の目安 | 約2,550万円 | 約2,250万円 |
このように、平屋は1階部分がそのまま建物全体の面積になるため、コストの高い基礎と屋根の割合が2階建ての約2倍になります。次の章で、平屋の坪単価が高くなる理由をもう少し詳しく見ていきましょう。
なぜ平屋は坪単価が高い?3つの理由
平屋の坪単価が2階建てより高くなるのには、はっきりした理由があります。仕組みを理解しておくと、見積もりのどこにお金がかかっているかを判断しやすくなります。
理由1:基礎の面積が広くなる
最大の理由が基礎面積の広さです。同じ延床30坪でも、2階建てなら1階部分は約15坪で済みますが、平屋は30坪すべてが1階になるため、基礎の面積は約2倍になります。
基礎は鉄筋やコンクリート、地盤への荷重対策が必要な高コスト部分です。その面積が2倍になれば、当然その分だけ建築費が上がり、坪単価に反映されます。
理由2:屋根の面積が広くなる
屋根も基礎と同じ理屈で面積が広くなります。平屋は建物全体を1枚の屋根で覆うため、2階建てに比べて屋根材・防水・断熱の施工面積が増えます。
屋根は雨仕舞いや断熱性能に直結する重要な部分で、面積が増えるほど材料費・施工費がかさみます。基礎と屋根という「上下2つの高コスト部分」が同時に広くなることが、平屋が割高になる根本原因です。
理由3:小さい家ほど設備費の割合が上がる
平屋はコンパクトな延床面積で建てるケースが多く、これも坪単価を押し上げる要因になります。キッチン・浴室・トイレなどの住宅設備は、家の大きさに関係なくほぼ同じ費用がかかるためです。
たとえば20坪の平屋と35坪の平屋では、設備費はほぼ同額です。その固定費を少ない坪数で割ることになるため、延床面積が小さい平屋ほど1坪あたりの単価は割高に見えます。同じメーカーでも、20坪と35坪では坪単価に10万円以上の差が出ることも珍しくありません。
平屋そのものの新築費用や内訳をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【価格帯別】平屋を建てられるハウスメーカーの特徴
平屋を建てられるハウスメーカーは、坪単価によって大きく3つの価格帯に分けられます。それぞれの特徴を知っておくと、自分の予算に合うメーカーを効率よく絞り込めます。
ローコスト(坪単価50〜70万円)
タマホーム・アイダ設計・クレバリーホームなどが該当します。企画型・規格型の平屋プランを用意し、材料の大量仕入れや仕様の標準化でコストを抑えているのが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ローンの負担が軽い | 間取りの自由度が限られる |
| 若い世代でも平屋が持てる | 標準仕様のグレードがやや低い |
| 企画型で打ち合わせが短い | 断熱・気密は大手に劣ることがある |
タマホームの「GALLERIART」や「シフクの家」、アイダ設計の「オープンテラスのある平屋プラス」など、平屋専用の企画商品が充実しています。ローコスト帯で平屋を建てたい方向けの比較は、以下の記事で10社をランキングしています。
ミドルクラス(坪単価70〜90万円)
一条工務店・アイ工務店・セキスイハイムなどが該当します。性能とコストのバランスが取れており、平屋でも快適性を妥協したくない方に選ばれる価格帯です。
特に一条工務店は断熱性能が業界トップクラスで、全館床暖房が標準です。ワンフロアの平屋と相性がよく、光熱費を抑えたい方に人気があります。規格住宅「HUGme(ハグミー)」なら坪単価を抑えつつ高性能な平屋を建てられます。
アイ工務店は自由設計と価格のバランスに優れ、コストを抑えながら間取りの希望を反映しやすいメーカーです。「性能はほしいけれど大手ほど予算はかけられない」という方に向いています。


ハイグレード(坪単価90万円以上)
積水ハウス・住友林業・ヘーベルハウス・三井ホーム・大和ハウス・パナソニックホームズなどが該当します。設計の自由度が高く、勾配天井や大開口など平屋ならではの開放的な空間を実現しやすいのが強みです。
住友林業の「GRAND LIFE(グランドライフ)」は、木質感を活かした大空間の平屋で人気があります。積水ハウスの「平屋の季(とき)」やヘーベルハウスの「そらのま+のある平屋」も、質感・耐久性にこだわった平屋商品です。
ハイグレード帯は坪単価が高いぶん、素材・デザイン・保証の面で満足度が高い一方、予算管理を徹底しないと打ち合わせのなかで費用が膨らみやすい点には注意が必要です。「どの価格帯が自分に合うのか分からない」という方は、まず無料診断で家づくりタイプと候補をチェックしてみましょう。
【坪数別】平屋の総額シミュレーション(20〜35坪)
坪単価がわかったら、次に気になるのは「結局、総額でいくらかかるのか」です。平屋で選ばれることの多い20〜35坪について、価格帯別に総額の目安をシミュレーションしました。
| 坪数 | ローコスト | ミドル | ハイグレード |
|---|---|---|---|
| 20坪 | 約1,680万円 | 約2,380万円 | 約3,080万円 |
| 25坪 | 約2,100万円 | 約2,980万円 | 約3,850万円 |
| 30坪 | 約2,520万円 | 約3,570万円 | 約4,620万円 |
| 35坪 | 約2,940万円 | 約4,170万円 | 約5,390万円 |
※坪単価はローコスト坪60万円・ミドル坪85万円・ハイグレード坪110万円で試算。総額は本体工事費(坪単価×坪数)×1.4で計算し、外構・地盤改良・諸費用を含みます。土地代は含みません。
ここで重要なのが、「坪単価×坪数」の本体価格だけでは総額の7割程度にしかならないという点です。付帯工事費(本体の15〜20%)や諸費用(本体の10%前後)を含めると、総額は本体価格の1.3〜1.5倍になります。
たとえば標準的な3LDK(25坪)をミドルクラスで建てると総額約2,980万円が目安です。同じ予算でも「ローコストで35坪の広い平屋」か「ハイグレードで20坪のこだわりの平屋」かという選択肢があります。広さと質のどちらを優先するかが、メーカー選びの分かれ道です。

【体験談】筆者が4社を比較して感じた坪単価事情
筆者は住友林業・大和ハウス・パナソニックホームズ・ミサワホームの4社に実際に足を運び、最終的に住友林業で注文住宅を建てました。平屋を検討している方にも役立つ、坪単価を比較して感じたことをお伝えします。

- 展示場で聞いた坪単価と、実際の見積もりには大きなギャップがあった
- 同じ条件でもメーカーによって数百万円の差があり、比較しないと適正価格がわからなかった
- 坪単価が安いメーカーでもオプションを足すと結局高くなるケースがあった
- 坪単価だけでなく担当者の提案力・設計力が満足度を大きく左右した
特に印象的だったのは、住友林業の担当者が手書きで間取りを丁寧に描いてくれたことです。坪単価は高めでしたが、設計力と担当者の熱量が決め手になりました。一方、大和ハウスでは起業直後でローン審査が不透明だと伝えた途端に対応が淡白になり、担当者との相性の大切さも実感しました。
平屋は2階建てより坪単価が上がりやすいぶん、複数社を比較して適正価格を見極める効果が特に大きい住宅です。坪単価だけでは見えない「提案の質」や「担当者との相性」は、実際に見積もりを取って初めてわかります。何社も展示場を回る時間がない方は、一括見積もりサービスで効率よく比較するのがおすすめです。
平屋の坪単価を抑える5つのコツ
割高になりやすい平屋でも、工夫次第で坪単価を抑えられます。予算内で理想の平屋を建てるための実践的なコツを5つ紹介します。
建物の形を四角くシンプルにする
凹凸の多い間取りやコの字・L字型の平屋は、外壁や基礎・屋根の面積が増えて坪単価が上がります。総二階建てと同じく、正方形や長方形に近いシンプルな形が最もコストを抑えられます。外観のデザインは屋根形状や外壁材、植栽でカバーできます。
屋根の形状をシンプルにする
平屋は屋根面積が広いぶん、屋根形状が坪単価に与える影響が大きくなります。片流れや切妻などシンプルな屋根は、複雑な寄棟や入母屋よりも施工費を抑えられます。太陽光パネルを載せる場合も、シンプルな屋根のほうが効率よく設置できます。
企画型・規格型プランを選ぶ
完全自由設計にこだわらず、メーカーが用意する企画型・規格型の平屋プランを選ぶと坪単価を大きく下げられます。あらかじめ設計や仕様が最適化されているため、自由設計より数十万円単位で安くなることもあります。まずは規格プランをベースに、必要な部分だけカスタマイズする進め方が効率的です。
複数社から相見積もりを取って比較する
坪単価を抑える最も効果的な方法は3社以上の相見積もりです。平屋は同じ条件でもメーカーによって数百万円の差が出るため、比較しないと適正価格がわかりません。他社の見積もりがあれば、価格交渉の材料にもなります。
タウンライフ家づくりを使えば、3分の入力で複数社から平屋の間取りプランと見積もりを無料で取り寄せられます。展示場を1社ずつ回るより、はるかに効率よく坪単価を比較できます。

補助金・減税制度を活用する
住宅ローン減税やZEH補助金などを活用すれば、実質的なコストを下げられます。2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」が実施されています。GX志向型住宅の基準を満たすと、最大110万円(寒冷地等は125万円)の補助が受けられます。
長期優良住宅・ZEH水準住宅は子育て世帯・若者夫婦世帯が対象です。平屋は屋根面積が広く太陽光を載せやすいため、ZEH基準との相性も良好です。担当者に活用可能な制度を必ず確認しましょう。
平屋の坪単価で比較するときの注意点
坪単価は便利な比較指標ですが、そのまま鵜呑みにすると判断を誤ることがあります。平屋の坪単価を比較するときは、次の3点に注意してください。
坪単価に含まれる費用はメーカーごとに異なる
あるメーカーは「建物本体のみ」で坪単価を算出し、別のメーカーは「付帯工事込み」で算出しています。同じ坪単価80万円でも、実際にかかる総額は大きく異なる場合があります。見積もりをもらったら「何が含まれているか」を必ず確認しましょう。
延べ床面積か施工面積かで坪単価は変わる
坪単価の計算に使う面積には「延べ床面積」と「施工面積」の2種類があります。施工面積には玄関ポーチや軒の出なども加算されるため、施工面積で計算すると坪単価は低く見えます。軒を深くとることの多い平屋は特にこの差が出やすいので、どちらの面積で計算しているか確認が必要です。
坪単価だけでなく総額で判断する
平屋は土地面積を広く必要とするため、土地代を含めた総額で考えることが特に重要です。建物の坪単価が安くても、広い土地代や外構費がかさめば総額では逆転することもあります。建物・土地・外構・諸費用を含めた総額で複数社を比較しましょう。平屋の間取りづくりのポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

平屋の坪単価に関するよくある質問
まとめ|平屋の坪単価は総額と複数社比較で見極めよう
平屋の坪単価は、ローコストの50万円台からハイグレードの135万円台まで幅広く分布しています。平屋は基礎と屋根の面積が広くなるため、同じ延床面積の2階建てより1〜2割ほど坪単価が高くなりやすい点を押さえておきましょう。
ただし坪単価はあくまで目安であり、含まれる費用の範囲やオプション、土地代でいくらでも変わります。最終的には総額ベースで複数社を比較し、設計力・担当者の質・保証内容も含めて総合的に判断することが、後悔しない平屋づくりの近道です。
タウンライフ家づくりを使えば、3分の入力で複数社から無料で平屋の間取りプランと見積もりを取り寄せられます。坪単価の違いを自分の目で確かめる第一歩として、まずは情報収集から始めてみてください。





