「グランスマートってどんな商品?坪単価はどれくらいかかるの」と気になっていませんか。
結論からお伝えすると、グランスマートの坪単価は本体価格ベースで90〜105万円が目安です。一条工務店の商品ラインの中でも最上位の価格帯に位置します。
筆者は住友林業・大和ハウス・パナソニックホームズ・ミサワホームの4社に足を運び、2025年5月に住友林業で注文住宅を建てました。複数社を比較検討した経験をもとに、グランスマートの坪単価の実態を客観的に解説します。
この記事では、グランスマートの坪単価の目安や坪数別の総額シミュレーション、i-smart・グランセゾンとの違い、値引きの実態までわかりやすく解説します。
- グランスマートの坪単価の目安と本体価格・総額の違い
- 坪数別(30坪・35坪・40坪)の総額シミュレーション
- グランスマートの坪単価が高くなる理由(標準仕様)
- i-smart・グランセゾンなど他ラインとの違い
- 値引きの実態と坪単価を抑えるコツ
グランスマートとは?一条工務店の最上位商品ライン
グランスマートは2022年1月に発売された、一条工務店の中でも新しい商品シリーズです。まずはどんな位置づけの商品なのかを整理しておきましょう。
グランセゾンのデザイン性とi-smartの性能を融合した商品

グランスマートは、洗練された外観デザインが特徴の「グランセゾン」と、業界トップクラスの断熱・気密性能を誇る「i-smart」を融合させた商品です。デザイン性と住宅性能を高い次元で両立させたラインアップという位置づけです。
一条工務店は2026年4月3日、グランスマートとi-smartの断熱性能について、住宅性能表示制度における最高等級「断熱等級7」を標準仕様にすると発表しました。断熱等級7は2021年まで最高だった等級4と比べてエネルギー消費量を約4割削減できる水準で、高性能ウレタンフォームやトリプルガラス樹脂サッシ、玄関土間断熱などの組み合わせで実現しています。坪単価の高さは、この最高水準の性能を追加費用なしで標準搭載している対価という側面もあります。
「グランスマート」という名前だけを聞くと、独立した住宅会社のように感じる方もいるかもしれません。しかし実際には、一条工務店が展開する商品ブランドの一つであり、契約先はあくまで一条工務店です。
一条工務店の商品ラインの中での位置づけ
一条工務店にはグランスマートのほかにも、グランセゾン・i-smart・i-cube・i-smile・HUGmeといった商品シリーズがあります。グランスマートはこの中で最も新しく、価格帯も最上位に位置する商品です。
性能面ではi-smartと同等以上、デザイン面ではグランセゾンに近い自由度を持つため、性能もデザインも妥協したくないという方に向けて開発された商品といえます。

グランスマートの坪単価は90〜105万円が目安
グランスマートの坪単価は、本体工事費ベースで90〜105万円が目安です。一条工務店の商品ラインの中でも高い水準に位置します。
坪単価の平均は95万円前後

2026年時点のグランスマートの坪単価は、平均すると95万円前後に集中します。全館さらぽか空調や外壁全面タイルなど、標準仕様が充実していることが坪単価を押し上げる主な要因です。
オプションを含めた総額ベースの坪単価では、105〜115万円程度になるケースもあります。見積もりを取る際は、本体価格だけでなく総額での坪単価を必ず確認しましょう。
本体価格と総額の違いに注意
「坪単価×坪数」で計算できるのは、あくまで本体工事費だけです。実際の総額には、付帯工事費・外構費・諸費用が別途加わります。
一般的に、総額は本体工事費の1.3〜1.5倍が目安です。筆者自身も住友林業で建てた際、外構費用だけで600万円超の見積もりになった経験があります。グランスマートを検討する場合も、外構・諸費用の予算は別途しっかり確保しておきましょう。
値上げの推移と今後の見通し
グランスマートは発売開始の2022年1月時点と比べて、坪単価が10万円以上値上がりしています。2026年1月にも一条工務店の多くの商品で坪あたり3,000円の値上げが実施されました。
資材費・人件費の高騰は住宅業界全体の傾向であり、今後もさらに値上げが続く可能性が高いです。検討中の方は早めに見積もりを取り、現時点の価格を確認しておくことをおすすめします。
実例に見るグランスマートの坪単価
実際にグランスマートで建てた施主が公開しているブログや見積書を見ると、30坪クラスで坪単価90万円台前半という報告が多く見られます。平屋や複雑な形状を選んだ場合は、100万円を超える事例も珍しくありません。
公開されている見積書では、建物本体だけの坪単価は70万円台にとどまるケースもある一方、太陽光発電やオプション、消費税まで含めた総額ベースでは90〜100万円台に上がるというパターンがよく見られます。見積書やブログで坪単価を比較する際は、本体のみの数字なのか、太陽光・オプション・税込みの総額なのかを必ず確認しましょう。
坪単価はあくまで参考値であり、同じグランスマートでも建物の形状・オプションの選び方で数百万円単位の差が生まれます。公開されている実例はあくまで目安として捉え、最終的には自分の希望条件での見積もりを確認することが大切です。
グランスマートの坪数別・総額シミュレーション
グランスマートの坪単価を踏まえて、坪数別の総額目安をシミュレーションしました。坪単価97万円で試算しています。

30坪の場合:総額3,400〜3,800万円
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 本体工事費(坪単価97万円×30坪) | 約2,910万円 |
| 付帯工事費(地盤改良・給排水等) | 約200〜350万円 |
| 外構工事費 | 約150〜300万円 |
| 諸費用(登記・ローン手数料等) | 約150〜250万円 |
| 合計 | 約3,400〜3,800万円 |
30坪は夫婦2〜3人家族向けのコンパクトな間取りです。3LDKを中心に、必要な部屋数をしっかり確保できるサイズ感です。
35坪の場合:総額3,900〜4,400万円
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 本体工事費(坪単価97万円×35坪) | 約3,395万円 |
| 付帯工事費 | 約200〜400万円 |
| 外構工事費 | 約150〜350万円 |
| 諸費用 | 約150〜250万円 |
| 合計 | 約3,900〜4,400万円 |
35坪はグランスマートで人気のボリュームです。4LDKでゆとりのある間取りを実現しつつ、書斎やファミリークローゼットなどのプラスアルファも検討しやすい広さです。
40坪の場合:総額4,500〜4,900万円
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 本体工事費(坪単価97万円×40坪) | 約3,880万円 |
| 付帯工事費 | 約250〜400万円 |
| 外構工事費 | 約200〜400万円 |
| 諸費用 | 約150〜250万円 |
| 合計 | 約4,500〜4,900万円 |
40坪あれば、二世帯での同居や在宅ワークスペースを備えた間取りにも対応できます。グランスマートの標準仕様をフルに活かした、余裕のある住まいづくりが可能です。
ここまでのシミュレーションはあくまで目安です。実際の金額は土地の形状やオプションの有無で大きく変わるため、正確な金額は複数社から見積もりを取って確認することをおすすめします。

グランスマートの坪単価が高くなる理由(標準仕様の充実)
グランスマートの坪単価が一条工務店の中でも高めなのは、他社ならオプション扱いになる設備が標準で含まれているからです。主な標準仕様を確認しましょう。
全館さらぽか空調が標準搭載
グランスマートには、床暖房に加えて夏場の冷房・除湿までカバーする「全館さらぽか空調」が標準で搭載されています。i-smartではオプション扱いのため、この点がグランスマートならではの特徴です。
一年を通して家中の温度差が少ない快適な住空間を実現できます。ヒートショック対策としても効果的な設備です。
外壁は全面ハイドロテクトタイル
グランスマートの外壁には、光触媒で汚れを分解する「ハイドロテクトタイル」が全面に採用されています。一般的なサイディング外壁と違い、10〜15年ごとの塗り替えがほぼ不要です。
初期費用は上がりますが、30年間で200〜400万円ほどのメンテナンスコスト削減が見込めます。長期的な視点で見ると、坪単価の高さに見合う価値があるといえます。
グレイスシリーズなどワンランク上の住宅設備
キッチン・浴室にはワンランク上の「グレイスシリーズ」を採用でき、御影石天板や高級感のある建具が選べます。i-smartではオプション扱いの設備も、グランスマートでは標準に近い形で選択可能です。
- 全館さらぽか空調(冷房・暖房・除湿)
- 外壁全面ハイドロテクトタイル
- トリプルガラス樹脂サッシ(高性能断熱窓)
- グレイスシリーズのキッチン・バスルーム
- 太陽光発電システム
- 全館換気システム(ロスガード90)
他社でこれらの設備をすべてオプションで追加すると、200〜300万円以上かかることも珍しくありません。標準仕様を含めた「実質コスト」で比較すると、グランスマートの坪単価は必ずしも割高ではありません。

グランスマートと他の一条工務店商品ラインとの違い
グランスマートの坪単価が妥当かどうかを判断するために、i-smartやグランセゾンなど他ラインとの違いを比較しましょう。
| 商品名 | 坪単価の目安 | グランスマートとの主な違い |
|---|---|---|
| グランスマート | 90〜105万円 | 基準(さらぽか空調・全面タイルが標準) |
| グランセゾン | 85〜100万円 | 洋風デザイン重視、さらぽか空調はオプション |
| i-smart | 80〜95万円 | 断熱・気密性能はほぼ同等、外壁タイルは部分採用 |
| i-cube | 70〜85万円 | シンプルデザインで坪単価を抑えたモデル |
vs i-smart:性能はほぼ同じ、差はデザインと設備グレード
グランスマートとi-smartは、断熱性能・気密性能そのものはほぼ同水準です。坪単価の差は、主に全館さらぽか空調・外壁全面タイル・グレイスシリーズといった設備グレードの違いから生まれています。
「性能はi-smartで十分だが、外観のデザイン性ももう少し欲しい」という方はグランスマートを検討する価値があります。坪単価の差額を設備グレードとして納得できるかが判断のポイントです。
vs グランセゾン:構造・工法と設計自由度の違い
グランセゾンは木造軸組工法をベースにしており、間取りの自由度が高い点が特徴です。一方グランスマートはi-smartの構造を受け継いでいるため、耐震性・気密性に優れる反面、総二階に近い設計が基本になります。
張り出しや下屋を活かした複雑な間取りを希望する場合は、グランセゾンの方が対応しやすいケースがあります。デザインの自由度を最優先するか、性能と規格化されたコストバランスを優先するかで選び方が変わります。
他社ハウスメーカーの上位ラインとの比較
グランスマートの坪単価90〜105万円は、住友林業(90〜140万円)や三井ホーム(90〜130万円)の価格帯と重なる水準です。積水ハウスの上位グレード(100〜130万円)と比べるとやや抑えめですが、タマホームなどローコスト系(50〜80万円)よりは明確に高い水準になります。
つまりグランスマートは、一条工務店の中で最上位というだけでなく、業界全体で見ても大手ハウスメーカーの主力〜上位グレードと肩を並べる価格帯です。他社ハウスメーカー全体との詳しい坪単価比較は、以下の記事で解説しています。

グランスマートのメリット
グランスマートは坪単価だけでは見えないメリットが多い商品です。費用に見合う価値があるかを判断するために、主なメリットを確認しましょう。
業界トップクラスの性能とデザイン性を両立
一条工務店が「家は、性能。」を掲げる中で、グランスマートはその性能の高さに洗練された外観デザインを組み合わせた商品です。i-smartよりも外観のバリエーションが豊富で、和モダン・シンプルモダンなど好みに合わせた選択肢があります。
2026年4月には断熱等級7が標準仕様となり、追加費用をかけなくても業界最高水準の断熱性能を確保できる点も見逃せません。他社で断熱等級7クラスの性能を求めると、樹脂サッシや高性能断熱材のオプション費用がかさむケースが多いため、標準でこの水準に達している点はグランスマートの坪単価を判断するうえでプラス材料になります。
全館さらぽか空調で一年中快適
冬の床暖房だけでなく、夏場の冷房・除湿までを1つのシステムでカバーできる点は、他社にはない大きな強みです。部屋ごとの温度差が少なく、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心です。
メンテナンスコストを抑えられる外壁タイル
外壁の塗り替え費用は1回あたり100〜200万円が相場です。全面タイル張りのグランスマートであれば、この費用を長期間先送りできるため、生涯コストで見ると有利になりやすい点も魅力です。
グランスマートのデメリット・注意点
グランスマートにはメリットだけでなく、事前に知っておくべきデメリットもあります。後悔しないために、注意点を正直にお伝えします。
総二階に近い設計が基本で間取りの自由度は限定的
グランスマートはi-smartの構造をベースにしているため、いわゆる「一条ルール」と呼ばれる設計上の制約を引き継いでいます。総二階に近い形状が基本となり、大きな張り出しや複雑な下屋は作りにくい傾向があります。
「南側に凹凸のあるデザインを取り入れたい」といった要望が叶いにくいケースもあるため、契約前に具体的な間取りプランで確認しておくことをおすすめします。
初期費用が一条工務店の中でも高額
坪単価90〜105万円は、一条工務店の商品ラインの中で最も高い水準です。「性能はi-smartで十分」という場合は、グランスマートを選ぶことでかえって予算オーバーになる可能性があります。
デザイン性へのこだわりがどこまで必要かを、契約前によく整理しておくことが大切です。
値引き交渉はほぼ期待できない
一条工務店は全体的に「一律の価格設定」を重視しており、他社のような大幅な値引き交渉には応じない傾向があります。この傾向はグランスマートでも変わりません。
値引きよりもキャンペーンや紹介制度を活用する方が現実的です。契約時期によっては特典が用意されていることがあるため、事前に情報収集をしておきましょう。
施主ブログで公開されている実例では、親族・紹介割引で数十万円程度の値引きを受けたという報告も見られます。大幅な値下げは期待しにくいものの、条件に当てはまる紹介制度がないか、契約前に必ず確認しておく価値はあります。
グランスマートの坪単価を抑える4つのコツ
グランスマートで予算内に収めるために実践できるコツを4つ紹介します。どれも知っておくだけで数十万円〜数百万円の差が出るポイントです。
オプションの優先順位を決める
グランスマートは標準仕様がすでに充実しているため、オプションを追加しすぎると坪単価がさらに上がります。必須のオプション・あれば嬉しいオプション・なくても困らないオプションの3段階に分けて優先順位をつけましょう。
シンプルな総二階形状にする
グランスマートはもともと総二階に近い設計が基本ですが、その中でもできるだけ凹凸の少ない形状にすることでコストを抑えられます。バルコニーや吹き抜けを大きく取る設計は見た目はおしゃれですが費用がかさみます。
キャンペーン・紹介制度を活用する
前述のとおりグランスマートは値引き交渉がほぼ期待できませんが、時期によってキャンペーンが実施されていることがあります。また、一条工務店で建てた知人からの紹介制度を利用すると、数十万円相当の特典が受けられるケースもあります。
展示場に行く前にキャンペーン情報を確認しておくと、思わぬ値引きにつながることがあります。SNSやブログで最新情報をチェックしておきましょう。
複数社から見積もりを取って比較する
グランスマートだけでなく、他社からも見積もりを取ることが価格交渉の基本です。複数社の見積もりがあれば、適正価格の判断基準になります。
筆者自身も4社に足を運んで比較しましたが、打ち合わせ回数が非常に多く大変でした。一括で複数社に資料請求・間取りプラン依頼ができるサービスを活用すると、効率よく比較検討を進められます。

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グランスマートがおすすめな人・向いていない人
ここまでの内容を踏まえて、グランスマートがどんな人に向いているかを整理します。
おすすめな人
- 性能を落とさずデザイン性も重視したい人
- 夏冬とも快適な全館空調を標準で求める人
- 外壁のメンテナンスコストを長期的に抑えたい人
- 一条工務店の中で最上位クラスの安心感を求める人
向いていない人
- 張り出し・下屋など複雑な間取りにこだわりたい人
- 初期費用をできるだけ抑えたい人
- 洋風デザインを最優先したい人
- 値引き交渉で費用を抑えたい人
間取りの自由度を最優先したい人や、初期費用をできるだけ抑えたい人には、i-smileやHUGmeなど規格型住宅の方が合っている場合があります。デザインの自由度を重視するならグランセゾン、複雑な形状の間取りを希望するなら他社の検討も視野に入れましょう。
グランスマートの坪単価に関するよくある質問
グランスマートの坪単価について、よく寄せられる質問にお答えします。
まとめ|グランスマートの坪単価は性能とデザインを両立した対価
グランスマートの坪単価は90〜105万円で、一条工務店の商品ラインの中でも最上位の価格帯です。全館さらぽか空調・外壁全面タイル・グレイスシリーズなど、他社ならオプション扱いの設備が標準で含まれています。
大切なのは、坪単価だけで判断せず、標準仕様の内容・長期的な光熱費・メンテナンスコストまで含めた「生涯コスト」で比較することです。グランスマートが必要なのか、i-smartで十分なのかを見極めるためにも、複数のハウスメーカーから見積もりを取り、同じ条件で比較することが欠かせません。

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