「アイ工務店で平屋を建てたいけど、坪単価はどれくらい高くなるの?」と気になっていませんか。結論からお伝えすると、アイ工務店の平屋は坪単価70〜110万円が目安で、同じ商品の2階建てと比べて5〜10%ほど高くなる傾向があります。
筆者は住友林業・大和ハウス・パナソニックホームズ・ミサワホームの4社に足を運んで相談し、2025年5月に住友林業で注文住宅を建てました。アイ工務店の見積もりも取得した経験があり、複数社を比較した実体験をもとに平屋のポイントを解説します。
この記事では、アイ工務店の平屋対応商品や坪単価が上がる理由、坪数別の総額シミュレーション、間取りの実例傾向、他社ハウスメーカーとの比較、契約前に後悔しないためのチェックポイントまでわかりやすく解説します。
- アイ工務店で平屋に対応する商品ラインナップ
- 平屋の坪単価が2階建てより高くなる理由
- 坪数別(25坪・30坪・35坪・40坪)の総額シミュレーション
- アイ工務店の平屋の間取り・実例の傾向
- 他社ハウスメーカーとの平屋坪単価比較
- 後悔しないために契約前にチェックしたいポイント
アイ工務店で平屋は建てられる?対応商品ラインナップ
アイ工務店では、主力の2つの商品ラインどちらも平屋の建築に対応しています。まずは商品ごとの平屋対応状況を整理しましょう。

平屋に対応する商品一覧
| 商品名 | 主な特徴 | 平屋プランの有無 |
|---|---|---|
| N-ees(ニーズ) | 主力モデル・W断熱・トリプルガラス標準 | ○(完全自由設計) |
| HILLUS(ヒルズ) | 高級モデル・完全フルオーダー仕様 | ○(完全自由設計) |
アイ工務店は1mm単位の自由設計に対応しているため、平屋でも規格に縛られず間取りを組める点が特徴です。2つの商品とも平屋の施工実績が豊富で、家族構成やライフスタイルに合わせたプランを提案してもらえます。
N-ees平屋の特徴
N-eesはアイ工務店の主力モデルで、平屋でも完全自由設計に対応します。W断熱(内外ダブル断熱)とトリプルガラスサッシが標準仕様のため、追加費用なしで高気密高断熱の平屋を建てられる点が魅力です。
UA値0.28以下、C値0.32という業界トップクラスの断熱・気密性能を平屋全体で享受できます。コストを抑えながら高性能な平屋を建てたい方に向いている商品です。
HILLUS平屋の特徴
HILLUSはアイ工務店の高級モデルで、建築家と一から設計する完全フルオーダー仕様です。平屋にすると外観の重厚感がより際立ち、インナーガレージやスキップフロアなど、こだわりの設計にも柔軟に対応できます。
N-eesと同等以上の断熱・耐震性能を備えつつ、外壁や内装建材のグレードが大きく上がります。性能とデザインの両方を平屋で妥協したくない方には有力な選択肢です。
アイ工務店全体の坪単価や商品ラインナップの詳細は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

アイ工務店の平屋の坪単価はいくら?
平屋の坪単価は、同じ商品の2階建てと比べるとどれくらい違うのでしょうか。商品別に比較してみましょう。

商品別の坪単価比較(2階建て vs 平屋)
| 商品名 | 2階建ての坪単価目安 | 平屋の坪単価目安 |
|---|---|---|
| N-ees | 65〜85万円 | 70〜90万円 |
| HILLUS | 80〜100万円 | 85〜110万円 |
主力のN-eesで比較すると、2階建てが65〜85万円に対して平屋は70〜90万円が目安です。同じ商品・同じ延床面積でも、平屋にするだけで坪単価が5〜10%ほど高くなる点は事前に押さえておきましょう。
平屋の坪単価が2階建てより高くなる理由
平屋の坪単価が高くなる最大の理由は、同じ延床面積でも基礎面積・屋根面積が大幅に大きくなるからです。たとえば延床30坪の家を建てる場合、2階建てなら各階15坪ずつで済みますが、平屋は1階部分に30坪すべてを収める必要があります。
基礎工事・屋根工事は延床面積ではなく「接地面積」に比例して費用がかかる工事です。平屋は2階建ての約2倍近い基礎・屋根面積が必要になるため、坪単価が押し上げられる構造になっています。
加えて、平屋は同じ延床面積を確保するためにより広い土地が必要です。土地代を含めた総予算では、この点も考慮しておく必要があります。
坪単価だけで総額を判断しない
「坪単価×坪数」だけで総額を見積もると、実際の総額と大きくズレます。本体工事費以外にも、付帯工事費・外構費・諸費用が別途発生するためです。
アイ工務店の坪単価が大手より安い理由や、見積もりの内訳・注意点は以下の記事で詳しく解説しています。

アイ工務店の平屋|坪数別の総額シミュレーション
アイ工務店で平屋を建てた場合の総額目安を、坪数別にシミュレーションしました。N-ees平屋の坪単価目安(70〜90万円の中間・約80万円)を基準に試算しています。

25坪・30坪・35坪・40坪の総額目安
| 坪数 | 本体工事費目安 | 総額目安 |
|---|---|---|
| 25坪 | 約2,000万円 | 約2,600万〜2,850万円 |
| 30坪 | 約2,400万円 | 約3,100万〜3,400万円 |
| 35坪 | 約2,800万円 | 約3,600万〜4,000万円 |
| 40坪 | 約3,200万円 | 約4,100万〜4,550万円 |
総額には、本体工事費に加えて付帯工事費(地盤改良・給排水等)や諸費用、外構工事費を見込んでいます。25坪〜30坪は夫婦世帯やシニア世帯、35坪以上はファミリー世帯に多い坪数帯です。HILLUSを選ぶ場合は、坪単価が上がる分、総額も1〜2割ほど高くなる点を踏まえておきましょう。
実際の総額はプラン・オプション・地域によって変動します。あくまで目安として捉え、正確な金額は見積もりで確認しましょう。
平屋ならではの追加費用に注意
平屋は建物が横に広がる分、同じ敷地でも外構に使えるスペースが狭くなりがちです。一方で、屋根面積が広いため太陽光発電の搭載容量を増やしやすいというメリットもあります。
筆者自身、住友林業で家を建てた際に外構費用が想定を大幅に超えた経験があります。見積もりは600万円超で、それほど凝ったデザインではなかったにもかかわらず高額でした。平屋は2階建て以上に外構費用がかさみやすいため、余裕を持って予算を確保しておくことをおすすめします。

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アイ工務店の平屋の間取り・実例の傾向
アイ工務店は1mm単位の完全自由設計に対応しているため、平屋の間取りにも柔軟性があります。坪数別によく見られる間取りの傾向を紹介します。
25〜30坪台のコンパクト平屋の間取り
25〜30坪台は、夫婦世帯やお子さん1人の3人家族に多い坪数帯です。LDKを中心に2LDK〜3LDKの間取りが一般的で、水回りを1箇所にまとめてコンパクトに動線を設計するケースが多く見られます。
限られた床面積を最大限に活かすため、廊下を最小限にして各居室をLDKに直結させる設計も人気です。1mm単位の設計対応により、収納の奥行きや通路幅を細かく調整できる点もアイ工務店の強みです。
35坪以上のゆとりある平屋の間取り

35坪以上になると4LDK〜5LDKの間取りが可能になり、書斎やファミリークローゼット、パントリーなども設けやすくなります。勾配天井や大開口を活かした、開放感のあるLDKを設計しやすい坪数帯です。
在宅勤務が増えた昨今では、リビングとは別にワークスペースを確保したいというニーズも多いです。アイ工務店の自由設計なら、限られたスペースの中でも効率的な間取りを提案してもらえます。
平屋で人気の間取りの工夫(回遊動線・スキップフロア)
平屋の間取りでは、家事や子育ての動線をどれだけ短くできるかが快適さの決め手になります。キッチン・洗面・浴室・物干しスペースを一直線あるいは回遊できる配置にすると、家事の移動距離を大幅に減らせます。
HILLUSではインナーガレージやスキップフロアを取り入れた平屋も人気です。高さの変化を設計に取り入れることで、平屋でも立体的で開放的な空間を演出できます。
平屋全般の間取りパターンや坪数別の実例については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

アイ工務店の高気密高断熱が平屋で活きる理由
坪単価が高くなる平屋ですが、アイ工務店の高気密高断熱性能はむしろ平屋でこそ真価を発揮します。その理由を解説します。
平屋は外皮面積が大きく断熱性能の差が出やすい
断熱性能の評価に使われるUA値は、外壁・屋根・床など外気に接する「外皮面積」を基準に計算されます。平屋は2階建てと同じ延床面積でも外皮面積の割合が大きくなるため、断熱性能の良し悪しが室内の快適さに直結しやすい構造です。
アイ工務店のN-eesはUA値0.28以下という業界トップクラスの断熱性能を誇ります。外皮面積が大きい平屋ほど、断熱性能の低い住宅との体感差が大きくなるため、性能重視で平屋を建てるなら相性の良い選択肢です。
W断熱・トリプルガラスと平屋の相性
N-eesの標準仕様であるW断熱(内外ダブル断熱)とトリプルガラスサッシは、ワンフロアで完結する平屋との相性が特に良い設備です。上下階の温度差を気にする必要がなく、家じゅうどこにいても均一な暖かさ・涼しさを感じられます。
実測平均C値0.32という高い気密性能も、平屋であれば家全体で均一に発揮されます。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、ヒートショック対策としても評価されているポイントです。
光熱費シミュレーションの目安
断熱性能が低いローコスト系の平屋と比較すると、アイ工務店の平屋は年間の光熱費が数万円〜10万円ほど安くなるケースがあるとされています。30年間で換算すると数百万円規模のランニングコスト差になる可能性があります。
あくまで一般的な目安であり、実際の光熱費は日射条件や家族構成、太陽光発電の搭載容量によって変わります。初期費用だけでなく、光熱費を含めた生涯コストで比較することが大切です。
アイ工務店と他社ハウスメーカーの平屋坪単価比較
アイ工務店の平屋が住宅業界の中でどのポジションにあるのか、他社ハウスメーカーと比較してみましょう。

| メーカー名 | 2階建て坪単価目安 | 平屋坪単価目安 |
|---|---|---|
| アイ工務店(N-ees) | 65〜85万円 | 70〜90万円 |
| アイ工務店(HILLUS) | 80〜100万円 | 85〜110万円 |
| 一条工務店 | 55〜85万円 | 65〜115万円 |
| タマホーム | 40〜70万円 | 45〜75万円 |
| アキュラホーム | 50〜85万円 | 55〜90万円 |
| 住友林業 | 80〜130万円 | 85〜140万円 |
※一条工務店・アイ工務店以外の平屋坪単価は、各社の2階建て坪単価に平屋の一般的な割高幅(5〜10%程度)を加味した参考値です。正確な金額は各社の見積もりでご確認ください。
ローコスト系(タマホーム・アキュラホーム)との比較
価格を最優先にするなら、タマホームやアキュラホームも候補に入ります。ただし断熱性能は、W断熱・トリプルガラスを標準搭載するアイ工務店のN-eesのほうが優位です。
性能とコストのバランスを重視するなら、アイ工務店のN-eesが有力な選択肢になります。価格差が数百万円規模になることもあるため、複数社の見積もりを取って比較しましょう。
高気密高断熱系(一条工務店)との比較
アイ工務店がよく比較されるのが、断熱性能で有名な一条工務店です。一条工務店の平屋坪単価は65〜115万円で、商品によって幅がありますが、主力モデル同士で比べるとN-eesとほぼ同じ価格帯になります。
両社の最大の違いは設計の自由度です。一条工務店は規格住宅がメインで、間取りや外観デザインに制約がある場合があります。一方アイ工務店は完全自由設計のため、間取りの柔軟性ではアイ工務店に軍配が上がります。一条工務店の平屋については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

大手ハウスメーカー(住友林業・積水ハウス)との比較
住友林業や積水ハウスと比べると、アイ工務店は坪単価で20〜40万円ほど安い水準です。断熱・耐震性能だけを見ればアイ工務店は大手と同等以上ですが、デザイン力やブランド価値、長期保証の実績では大手に分があります。
筆者自身も住友林業で建築しましたが、坪単価はアイ工務店より20〜30万円ほど高い印象でした。性能数値では大差ないにもかかわらず、木の使い方の多彩さや空間デザインの提案力に惹かれて住友林業を選んだ経緯があります。性能重視ならアイ工務店、デザインやブランド重視なら大手という棲み分けが明確です。
アイ工務店で平屋を建てるメリット
坪単価が高くなるアイ工務店の平屋ですが、その分価値のあるメリットも多くあります。主なメリットを確認しましょう。
ワンフロアの暮らしやすさ×高気密高断熱の相乗効果
階段の上り下りがなく、家族の気配を感じやすいワンフロアの暮らしやすさは平屋ならではの魅力です。これにアイ工務店のW断熱・トリプルガラスが組み合わさることで、家じゅうどこにいても温度差の少ない快適な住環境が実現します。
老後を見据えて平屋を検討する方にとって、段差の少なさと温度差の少なさが同時に手に入る点は大きな安心材料になります。
耐震等級3×平屋の安全性
アイ工務店は耐震等級3(最高等級)を標準取得しています。平屋は建物の重心が低く、構造的にも地震の揺れに強いとされる形状です。
耐震性能の高さと平屋という形状の安定性が組み合わさることで、より高い安心感を得られます。小さな子どもや高齢者がいる家庭にとって、災害への備えとしても評価できるポイントです。
アイ工務店で平屋を建てるデメリット・注意点
メリットだけでなく、契約前に知っておくべきデメリットや注意点も正直にお伝えします。

2階建てより初期費用がかさみやすい
ここまで解説してきたとおり、平屋は同じ延床面積の2階建てと比べて坪単価が高くなります。また、同じ延床面積を確保するにはより広い土地が必要になるため、土地代を含めた総予算が膨らみやすい点にも注意が必要です。
平屋を検討中の方は、早めに見積もりを取得しておくことをおすすめします。資材費・人件費の変動により、時期によって坪単価が見直される可能性もあるためです。
広い土地と防犯面への配慮が必要
平屋はすべての居室が1階にあるため、2階建てと比べて外部からの侵入経路が多くなる点も考慮しておきたいポイントです。窓の配置や外構計画の段階で、道路や隣家からの視線・侵入経路を意識した設計にしておくと、より安心して暮らせます。
契約前に具体的な間取りプランで防犯面を確認しておきましょう。植栽や目隠しフェンスを組み合わせることで、開放的な窓を採用しながらプライバシーも確保できます。
後悔しないために契約前にチェックしたいポイント
ここまでのデメリット・注意点を踏まえ、契約前に確認しておきたいポイントをチェックリストにまとめました。打ち合わせの早い段階で相談しておくと、着工後の後悔を防ぎやすくなります。
- 坪単価だけでなく、付帯工事費・外構費まで含めた総額で複数社の見積もりを比較する
- 建ぺい率は自治体・用途地域によって異なるため、検討している土地の建ぺい率を確認し、希望の延床面積を確保できるか逆算しておく
- 窓の配置・フェンス・センサーライトなど防犯面を、間取りの打ち合わせ初期の段階で相談する
- 老後を見据える場合は、生活動線やバリアフリー仕様を最初の打ち合わせで伝えておく
- N-eesとHILLUSのどちらが自分の予算・こだわりに合うか、坪単価だけでなく標準仕様の違いも比較する
アイ工務店の平屋に関するよくある質問
アイ工務店の平屋について、よく寄せられる質問にお答えします。
まとめ|アイ工務店の平屋は性能とコスパを両立できる選択肢
アイ工務店の平屋は坪単価70〜110万円が目安で、同じ商品の2階建てと比べて5〜10%ほど高くなります。基礎面積・屋根面積が大きくなることが主な理由ですが、その分W断熱・トリプルガラスのメリットを平屋全体で受けられる点は見逃せません。
坪単価だけで判断せず、総額シミュレーション・光熱費まで含めた生涯コストと、間取り・防犯面を含めた設計の両面で検討することが後悔しない家づくりにつながります。他のハウスメーカーとの比較方法は以下の記事も参考にしてください。


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